- 記事公開日
「エラーが出て起動しなくなった」と預かったMacBook Proの修理を行いました
症状
「エラーが出て起動しない」とのことでお預かり。
調べてみると、OSが認識できていないような状態でした。


panic(cpu 6 caller 0xffffff8007969336): "Process 1 exec of /sbin/Launchd failed, errno 2°0/Library/Caches/com.apple.adis/Sources/mu/xnu-3789.73.50/bsd/karn/karn_exec.c:5831
VM Swap Subsysten is ON
Debugger called: <panic>
Backtrace (CPU 6), Frame: Return Address
Bxffffff8112353de0 0xffffff808740837c
Bxffffff8112353060: 0xffffff8807969336
Bxffffff8112353ee0 0xffffff8007936014
Bxffffff8112353f80 0xffffff8887984db1
Bxffffff8112353f50 0xffffff80874e1c69
Bxffffff8112353f88: 0xffffff88875feb3e
Bxffffff8112353fa0 0xffffff880749937f
BSD process name corresponding to current thread: init
Mac OS version:
Not yet set
Kernel version:
Darwin Kernel Version 16.7.8: Sun Jun 2 20:26:31 PDT 2019; root:xnu-3789.73.50-1/RELEASE_X86_64
Kernel UUID: 9778BC83-2647-3RE4-87F2-8A2F41FA8791
Kernel slide: 0x0000000007200000
Kernel text base: 0xffffff8887400000
Systen model name: MacBookPro18,1 (Mac-C3EC7CD22292981F)
HIB text base: 0xffffff8807300000
Systen uptime in nanoseconds: 2825104388
そこで、macOSの再インストールを試みることに。
再インストール①:通常の復旧モード
まずは、Command + R を押しながら起動し、macOSユーティリティを起動。
依頼主からは「データは消えても大丈夫」との了承を得ていたため、ディスクを全消去してからOSを再インストールしました。
作業はスムーズに進み、無事に起動。……が、ここから問題が発生。
ネットに繋がらない?
App StoreやSafariを開いてみると、「インターネットに接続できません」と表示される。
Wi-Fiの設定に問題はなく、ターミナルから ping を打つと正常に応答あり。つまり、インターネットには接続されている。
調べてみると、どうやらApple StoreやSafariの証明書の有効期限切れが原因。
インストールされたのが工場出荷時の古いOS(OS X)だったため、現代のHTTPS通信に対応できず、接続が拒否されてしまっているようです。
再インストール②:インターネット復旧モード
再度インストールし直すことに。
今度は、Option + Command + R を電源を入れる前から押しっぱなしにして起動。
この操作で、AppleのサーバからmacOSの最新バージョン(そのMacで使用可能なもの)をインストールできるとの事。
最初からこっちでやっておけばよかったかもしれません。
起動すると、進捗バーが表示されました。
完了後は本来macOSユーティリティが出てくるはず……
なのに、なぜかまた古い工場出荷時のOS Xが起動。これは困った。
ディスク消去からのクリーンインストール
仕方なく、もう一度ディスクを消去し、クリーンインストールを実行。
ところが、再起動してみると、「?」マークの付いたフォルダが点滅したまま進まず。
「詰んだか……?」と思いましたが、もう一度、 電源ボタンを長押しして強制終了 → Option + Command + R を押しながら起動してみると、無事に地球マーク(インターネット復旧のサイン)が表示。
そしてまた問題発生
しかし、安心も束の間。
「復旧サーバに接続できませんでした」というエラーが表示され、インストールが始まらない。
インターネットには接続できているので、ハードの問題ではなさそう。
調べてみると、内部の時刻設定のズレが原因で、証明書が拒否されている可能性があるとのこと。
時刻を手動で設定
macOSユーティリティのメニューからターミナルを開き、以下のコマンドを入力して日時を手動で設定。
date 2025032825
(※これは「2025年3月28日 25時」= 翌日の1時、という意味です。おおよそ現在に近い時刻を設定すればOK)
この後、再びインストールを実行したところ、今度は無事にmacOSのインストールが進行し、正常に起動することができました。

まとめ
思ったより手こずった修理でしたが、最終的には復旧完了。
今回のケースのように、
- 工場出荷時の古いmacOSだと証明書が失効しており、ネットに接続できない
- macOS復旧時、時刻がズレているとインストールできない といった問題に遭遇することがあります。
古いMacの再インストールは一筋縄ではいかないこともあるので、同様のケースで困った方の参考になれば幸いです。